石膏のこぎり
当初は、歯科技工士自らがロール(圧延機)で伸ばした銅板にヤスリでノコ刃を付与して製作していた。時代が進むと「石膏分離鋸」などの名で既製品として発売されるようになった。
ヤスリ台(ベンチ・ブロック)
ヤスリを使用する際に支えの台として使用する。鉄枠にゴムがはめ込んであり、これを技工台にネジで取り付ける。使い勝手を良くするために写真手前のヤスリには木の柄が取り付けてある。
金属バサミ
ハサミには直と曲げの2種類がある。金属板から外形を切り出す際には直を用いて、彎曲している辺縁を切り出すなど細かい作業時には曲を用いた。
Cハンマー・豆槌
メロットメタルとメロット鍋
メロットメタルとは、G.W.Mellotte氏が発明した易熔合金で、金冠の咬合面を打ち出すための型用として用いる。メタルの溶融には専門のメロット鍋を使用する。
卓上の鉄砧
金冠の打ち出しや圧接、金属板の伸展などに使用していた
デンチメーターとビンディングワイヤー
歯牙の測周時に用いる。デンチメーターにビンディングワイヤーを通して歯牙の周囲よりわづかに大きい環を作り、これを歯牙にはめてマージン部の測囲をおこなう。
鉄製円板(ワイヤーゲージ)
周囲にある穴型の切れ込みに金属板または金属線を差し込みその厚さを測る。